現状のPS5にもFF16にも興味はないのですが記事が面白かったので紹介します。

この記事はFF16の不振から来るスクエニの減益について紹介している記事です。

細かい内容は記事を読んでいただくとして記事の内容をかいつまんで紹介するとともに私見を述べます。



FF16はPS5独占で先行発売された事から現状におけるFF16の売れ行きはPS5の普及状況に大きく左右されます。

PC版は記事執筆段階においては未発売だからです。

ファミ通調べによれば数値だけは大きかったPS5本体の売り上げ累計(つまり普及台数)ですが、それと比較してFF16が全く売れてませんよね?という話です。

ゼルダの伝説ティアーズオブキングダムが3日で1,000万本を売り上げたのとは対照的です。


日本では小売に商品をねじ込んでしまえば終了ですが海外では売れない商品は容赦なく返品される訳でして、今後スクエニはその精算をしなければならない、つまり大幅減益のおそれがある訳です。

  • 黒字要素:売り上げ、PS5時限独占における手数料
  • 赤字要素:開発費(人件費、広告費など)、返品を受けた分の返金

黒字要素と赤字要素を極めてざっくりと挙げましたが、このバランスが赤い方に転がるのでは、と記事で指摘されている訳ですね。

海外でFF16が売れればこうした心配も杞憂に終わりますので、FF16は海外で売れて欲しいと切に願ってはいるんですけどね。



そして、PS5本体の方も日本以外では売れなかった、と記事にはあります。

日本でPS5が売れたと言ってもファミ通調べですから話半分程度に止めるべきで、むしろ注目すべきはソフトの売り上げ状況。

日本におけるソフト売り上げの大半がSwitchのソフトなのはファミ通の出す数字を見れば周知の事実でして、PS5のソフトは全く売れていないしFF16が出ても状況は大して変わらなかった。

つまり、PS5の普及台数に関して

  • ファミ通の数値が本当→ソニー伝統のソフトが売れないハード
  • ファミ通の数値が間違い→PS5用ソフトを作る意義の消滅

という、どちらを選んでも地獄の展開となるのです。

そもそもハード自体の利益は薄く、新品ソフトや周辺機器の利益でゲーム事業は伝統的に成り立っているので新品ソフトが売れないハードほど惨めなものはないのです。

なお、MicrosoftはXbox GamePassを中心に据える事で、この状況から既に脱却済です。



そして、最大の問題として、この記事では


ソニーグループは失敗を認めないのでユーザーの要求は肥大化する一方


と書いてしまっています。

ここまで書いたメディアを私は見た事がありませんでした。

企業ですから成功、失敗、両方あって当たり前なのです。

ところが、SCE,SIEに関しては昔から自身の失敗を決して認めない。

今までの傲慢な振る舞いを見ていれば反論の余地はありません。

だからユーザー側もPSは勝っているのだから利益をユーザーに還元すべきだ、となり続けておりそれが際限なくエスカレートしてゆくのです。



ユーザーの優越感を保持し続ける事でPlayStationの存在意義があったと言っても良いのです。

  • PSにしか出ないソフト(他機種を妨害)
  • PSにしか実現できないグラフィック(他機種を妨害)
  • PSにしか入ってない追加要素(他機種を妨害)

など、ユーザーの優越感を保持するため、SCE,SIEはあの手この手を講じてきました。

しかし、先日行われたMicrosoftとFTCの裁判によってSCE,SIEが裏で行ってきた薄汚いやり口の一端が世に出てしまいました。



裁判結果そのものより、こうした薄汚いやり口を白日の元に晒した事に意義があったと思っています。

まもなく発売される予定で現在ではアーリーアクセス中のスターフィールドはその最たるもので、SIEがPS独占にしようと企んだ事からベセスダはMicrosoftに救いを求めて自らMSの傘下に入ったのは有名な話ですからね。